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『書籍レビュー シリーズ「企画」 第11回:聞く力』
聞く力 12.01.20 阿川 佐和子 著【はじめに】
昨年初めに「企画」について興味をもち、企画のことについて本を読み漁りました。
わたし自身は営業担当で、「企画」とはあまり関係のないポジションなのだとの認識でした。
けれども読んでいくうちに企画と営業は密接に係わっているのではないかと
考えるようになりました。
書籍レビューを通じて共通しているところ、していないところは何か。
営業のノウハウを企画ノウハウに置き換えることができないか。また、
実際の仕事や生活にどのように役立てられるかを考え、実践するべく
『書籍レビュー シリーズ「企画」』を企画いたしました。
シリーズ「企画」 第11回目は、
聞く力 12.01.20 阿川 佐和子 著
著者阿川佐和子さんの20年間で900回以上にものぼる対談から、聞く力のエッセンスが
つづられた著書になります。
企画するにも、一人でできることではなく、ダメだしをもらったり、アドバイスをもらったりと、
聞くことから、へなちょこ企画もブラッシュアップされるようになるのかと考え、聞くことに
フォーカスして読みました。
また、ニュースレターやブログで企業様に取材させていただいていることから聞くという行為
そのものにも興味がありました。
著者の阿川さんには目指すモデルがいました。
作家の城山三郎さんです。
対談時、インタビュワーでありながら阿川さんが話してばかり。
城山さんの相づちや返しの質問で、ついつい自分ばかりがしゃべってしまう。
ニコニコとたのしそうに聞かれ、『この人に語りたい』という気持ちにさせてくれている。
城山さんとの対談後に、そのことに気づき、インタビュワーとして目指すのは
“城山さん”となったそうです。
聞くときのポイントは、
『おやっ?』と思ったことを聞くこと。
素朴な疑問や、一見本筋とは違った内容でも、素直に聞いてみると、その人の本質が
うかがえたり、結果として本来聞きたかったことを話してくれているのだそうです。
それから、ただ聞くことが相手の心を開いてもらう鍵。
語り手が自身の心に沿って話されることにより、心の内が整理され、
そのきっかけをくれる聞き手に対して心を開いてくれる。
それが『この人に語りたい』という状態になるのだと。
具体的な話しを引きだせば、引きだすほど、益々語りたくなってきます。
『その人らしさ、魅力を見てみたい。』
という興味が湧いたこと、
『本人が自らを語ることで、自分自身の再発見』
になるお手伝いをすることができる。
以上2点は、ニュースレター、ブログの取材を通して感じていたことで、
著者も同様に書いておられていたのが、ぼくにとっての一番の発見でした。
また、この聞くことから生まれる『企画』があることを確信しました。
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございます。