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『書籍レビュー:デフレの正体』
デフレの正体 10.06.10 角川書店 藻谷浩介著波の良し悪しで表現される景気判断。景気の波ってなにで判断されるのでしょうか。
『おたく景気はどう?』『ぼちぼちでんな』『いやいや、あきませんわ』という会話が
ぼくの地元ではよく交わされています。しかしこれは、景気の判断基準にはなりません。
この本は、あいまいな言葉の定義ではなく、『人口の波』の切り口から
【実数】を重視して客観的な数値を用いてデフレの正体を提示しています。
そのうえで事実を客観的に見つめ、これからの日本の成長戦略を提案されています。
~ キーワードは、『地域ブランド化』 ~
この本を読み、ここの場所でしか手にすることができない『商品』や『サービス』
それらから『わざわざ、行ってみたい』と思わせる価値のあるものは何かと考えていたところへ
7月8日付の日経MJ(流通新聞)の一面にぴったりの記事をみつけました。
廃校改装、驚き一層:わざわざいこう
海洋堂ホビー館四万十
⇒ http://www.hobbykan.jp/
・高知県四万十町内の廃校になった体育館を改装して、
帆船や恐竜の模型など、1万点以上を展示。
・初年度来館者数は9万人を超え、東京や北海道に加えて
アジアや南米からの訪問も多いとか。
これは、すごい。この記事にはデフレ脱却のヒントがたくさんあふれていました。
もともと、四万十町は日本一の清流で有名な四万十川を有するアウトドアの聖地。
ここでアウトドアを体験すると、ついつい四万十川にハマってしまうそうです。
とはいえ、来てもらわなければ体験してもらえません。
そこで、海洋堂ホビー館。親子連れ、いやお爺ちゃんお婆ちゃんもいっしょに
海洋堂ホビー館をきっかけにして自然たっぷりの四万十川にふれると、
四万十地区が大好きになるのではないでしょうか。
繰り返しやってきたいと思うのではないでしょうか。
一気に『地域ブランド化』となるホットな事例だと思いました。
しかし、このあとがまたすごい。
・7月7日には『かっぱ館』を開業。今後もホビー館の増床、別の廃校の博物館化も予定。
お客さまを飽きさせないよう二の矢、三の矢も用意している経営センスに、
思わずうなってしまいました。
今回は書籍のレビューから実例に触れていきましたが、すばらしいアイデアが豊富で
これからの地域活性化のモデルになるのではないかと思いました。
今度、実際にレポートしてみたいです。
海洋堂ホビー館四万十 ※開くと獣たちの鳴き声が!
⇒ http://www.hobbykan.jp/
〒786-0322 高知県高岡郡四万十町打井川1458-1
TEL : 0880-29-3355
FAX : 0880-29-3356
Email : info@hobbykan.jp
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。