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『ご縁でつないで:株式会社 山本合金製作所 魔鏡鏡師 山本晃久さま』
【このたびは、京都市で神鏡や神仏具を手掛ける山本合金製作所 魔鏡鏡師の山本晃久さまにお話しをうかがいました。】
-お名刺には“鏡師”と?
山本さま:八咫鏡(やたのかがみ)で知られる“神鏡”を作っており神社に納めております。
-一般に見る機会はないですか?
山本さま:そうとも限りませんが、美術品として“和鏡”もあります。
-美術品ですか。それはすごいですね!他にいかがでしょうか。
山本さま:“キリシタン魔鏡”というものがあります。
-キリシタン魔鏡!?いったいどういう鏡なのでしょうか。
山本さま:鏡面に強い光を当て、反射の光を白壁へ向け投影する鏡です。
-それを魔鏡と呼ばれるのですか。
山本さま:ええ、隠れキリシタンは信仰のために魔鏡を使っていたそうです。
反射した影がキリスト像になるように。
-信者とわからないようになのですね。
山本さま:実は魔鏡技術は途絶えたのですが、私の祖父が復元に成功し、
平成二年にはローマ法王へ献上しました。
-復元ですか!しかも献上!?
≪こちらは和鏡です。≫
その魔鏡技術は5代目の山本さんに受け継がれています。無形文化財でおられる
祖父から教わり、全国で唯一の魔鏡の作り手。
魔鏡の仕組みはどうなっているのかを、京都新聞の記事から引用します。
≪魔鏡は、平の鏡面を日光など直線の光に反射させると、像が影となって浮かび上がる。鏡面の裏側に浮かび上がらせたい像を鋳造して研磨することで、鏡面に見た目では
分からない凸凹ができ、光が散乱したり収縮したりすることで像になるという。
(2013年9月25日京都新聞掲載記事引用)≫
現場で研磨作業を見せてもらいましたが、なぜ、反射すると像になるのかは「???」
しかし、反射した先の影には、『イエス・キリスト』がしっかりと映っていました。
江戸時代に作られたキリシタン魔鏡は3体だと伝えられているそうです。少ない情報の
中で、一旦は途絶えた技術を復元させるお祖父さまの情熱には驚かされました。
これまでの技術の取得、継承するとともに、時代にあった新しい技術の取得。
そして、その技術を多くの方々に知ってもらいたいと山本さんは語られていました。
ここからは、魔鏡の魅力を。
鏡面に直線の光を反射させます。
像が影になって映ります。
『イエス・キリスト』
『阿弥陀如来』
『鳳凰』
仕事場を見せていただきました。
研磨中の鏡面
研磨用の道具
研磨中の模様です。
とても魅力的です。
≪その魔鏡の魅力を手元にいかがでしょう!≫
個人向けに千手観音や普賢菩薩など、えとの守り本尊が映るペンダントなどを
手掛けておられます。
【魔鏡ペンダント】
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。