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『書籍レビュー シリーズ「企画」 第13回:三方良しの公共事業改革』

三方良しの公共事業改革 12.05.31 岸良 裕司 著

【はじめに】
昨年初めに「企画」について興味をもち、企画のことについて本を読み漁りました。
わたし自身は営業担当で、「企画」とはあまり関係のないポジションなのだとの認識でした。
けれども読んでいくうちに企画と営業は密接に係わっているのではないかと
考えるようになりました。
書籍レビューを通じて共通しているところ、していないところは何か。
営業のノウハウを企画ノウハウに置き換えることができないか。また、
実際の仕事や生活にどのように役立てられるかを考え、実践するべく
『書籍レビュー シリーズ「企画」』を企画いたしました。


シリーズ「企画」 第13回目は、

三方良しの公共事業改革 12.05.31 岸良 裕司 著



「世界の陸地のわずか0.25%にも満たない狭い国土。
 一方で、世界の自然災害被害額の約15%がこの狭い国土に集中する。
 このため、日本は常に国を再構築し 続けなければならない。
 この厳しい現実にもかかわらず、人の和をとても大切にする日本。
 日本人はまるで別の惑星から来たみたいだ。地球に日本があってよかった」


これはイスラエルの物理学者であり、小説家でもあるゴールドラット博士の日本評です。
(2001年に発売されてベストセラーとなったビジネス小説『ザ・ゴール』の著者)


これまでは、日本という国はものすごく恵まれた環境なのだと思っていました。
しかしこの言葉からは、逆にものすごく厳しい環境なのだということを気づかされました。

先人たちの知恵を受け継ぎ、深化させ続け、災害が起きてもびくともしない建築技術や
壊滅的な被害を受けたとしても教訓とし、次に活かそうとする日本人のメンタリティ。
ゴールドラット博士は、これらを日本の価値として高く評価しています。

この本は著者である岸良裕司さんが、ゴールドラット博士の提唱するTOC理論(制約条件の理論)を
現場の親方たちの知恵である【段取り八分】を使って解説している、貴重な1冊です。
(段取り八分・・・尻に火がつく前に段取りをしておけという意味:本書より)
とりわけ、公共事業をテーマにしています。


これまで、現場の親方たちの知恵である【段取り八分】の会得方法は、【背中をみて学べ】でした。
『だまって俺の段取りをみとけ!』『技術は見て盗むもんだ』と親方はいいます。

しかし、親方の【背中である段取り八分】を会得するには長い長い年月がかかります。
蓄積された歴代親方の【背中】を受け継ぐにはそれなりの年月が必要とされます。
もはや、現在の日本には年月をかけてその【背中】を盗む余裕はありません。

親方の【背中である段取り八分】を解明したい。解明して、誰にでも実践できるようにしたい。
そして、建築業の経営環境をよくし、日本の環境をよくしたい。という著者の思いが込められています。


【段取り八分】は、『住民良し・企業良し・行政良し』の公共事業を実現可能にすること、
また建築現場に限らず、どこの業界でも通用する手法だと思います。

ぼくも、かつての上司の【背中】を思い出しながら、一気に読みました。実践につなげていきます。


本日も最後までお読みいただきましてありがとうございます。

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36回


カテゴリー: 書籍 2013-08-26 08:34 投稿者:木本 
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