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『書籍レビュー シリーズ「企画」 第8回:情報の集め方―他人の頭を使う20の定理』
情報の集め方―他人の頭を使う20の定理 1964.04.15 光文社 有田 恭助 著【はじめに】
今年初めに「企画」について興味をもち、企画のことについて本を読み漁りました。
わたし自身は営業担当で、「企画」とはあまり関係のないポジションなのだとの認識でした。
けれども読んでいくうちに企画と営業は密接に係わっているのではないかと
考えるようになりました。
書籍レビューを通じて共通しているところ、していないところは何か。
営業のノウハウを企画ノウハウに置き換えることができないか。また、
実際の仕事や生活にどのように役立てられるかを考え、実践するべく
『書籍レビュー シリーズ「企画」』を企画いたしました。
シリーズ「企画」 第8回目は、
情報の集め方―他人の頭を使う20の定理 1964.04.15 光文社 有田 恭助 著
今回は『情報を集める』ことをテーマ。
1964年出版なので、50年ちかく前の著書になります。
民族学博物館初代館長の梅棹忠夫先生の著書に有田先生の紹介があり、情報を集める
ことについてこの本を薦めていたことから3年前に手にしました。
それ以来、何度も読み返している著書になります。
情報の扱い、重要性、集め方について具体的に説明されています。
なんのために情報を集めるのか。それは、
『行動するため』
情報とは、行動するための知識であると著者はいいます。
ぼくたちは、意識無意識に関わらず、外部から情報を集め、自分なりに分析をして行動を
決めています。行動した結果、これは良かった、これは悪かったなと一喜一憂します。
結果だけをみて良かった悪かったと論じているのですが、行動する前の情報の良し悪しで
結果が大きく違ってくるのではないだろうか。
だとすれば、正しい情報を取り、それにもとづいた行動ができればおのずと良い結果が
生まれるのではないのだろうかと、つねにいきあたりばったりの僕は思いました。
では正しい情報を取るために必要なことは何か。
1. 頭および五感をフルに使うこと。
2. 情報が集まる仕組みをつくること。
3. 健全な常識をもつこと。
以上3点が腑に落ちました。
1. 頭および五感をフルに使うこと
頭はいくらつかってもタダ。体も同じ。司令塔である頭で考え、手足目耳口の特性をフルに機能させる。
2. 情報が集まる仕組みをつくること
誠実な信頼関係のあるグループをつくり情報の泉にしていく。
ポイントはメンバーの欲しい情報を集め提供したのちに自分の欲しい情報を受け取ること。
3. 健全な常識をもつ
集まった情報は玉石混交。どの情報を選択するのかで結果が大きく変わってくるため、入ってきた情報に『健全な常識』というふるいをかけることが重要。
『健全な常識』のふるいにかけてえりわけ、自分のものにすることで『本物の情報』となる。
以上の3点から自分のものにした『本物の情報』を元に分析、意思決定し行動へつなげる。
また、意思決定は『健全な常識』のほか、『経験』や『勘』でする。そうすることで行動に対する
結果の精度があがると著者はいいます。
『本物の情報を集めること』『健全な常識をもつこと』この2点をこの著書から学びました。
いい企画をつくり行動するために生かしていきます。
本日も最後までお読みくださりありがとうございます。