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街の架け橋

『書籍レビュー シリーズ「企画」 第2回:企画の教科書』

【はじめに】
今年初めに「企画」について興味をもち、企画のことについて本を読み漁りました。
わたし自身は営業担当で、「企画」とはあまり関係のないポジションなのだとの認識でした。
けれども読んでいくうちに企画と営業は密接に係わっているのではないかと
考えるようになりました。
書籍レビューを通じて共通しているところ、していないところは何か。
営業のノウハウを企画ノウハウに置き換えることができないか。また、
実際の仕事や生活にどのように役立てられるかを考え、実践するべく
『書籍レビュー シリーズ「企画」』を企画いたしました。


シリーズ「企画」 第2回目は、

企画脳の教科書 07.06.20 NHK出版 おちまさと 著


『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』などの企画構成にたずさわり、
『24人の加藤あい』『藤原紀香の1ボトル』などをプロデュースされている、
「おちまさと」さんの著作を選びました。


固い内容が多いNHK出版コーナーで、おもしろいイラストの帯が目につき購入。


企画うんねんの前に、自分の芯ともいえる【背骨】をみつけなさいということから始まります。
【背骨】とはなにか。つまるところ「あなたのやりたいことってなに?」ということで、
そのやりたいことさえあれば、それはすなわち【背骨】なのだと。


【背骨】が通ったガイコツの状態が企画の骨格にあたるのだと解釈いたしました。
そのガイコツに肉付けしていけば、【企画】になるのだと考えました。


ガイコツにどのように肉付けをしていけばよいかを著書を読み込んでいきますと、
【自分フィルター】というキーワードが出てきました。
自分フィルターとは、目の前に起きている現象に対して自分が面白いと反応して網に
ひっかかった状態のことを指しています。
『アハッ、これおもしろ~』という感情が働いたときに自分フィルターという網に
ひっかかります。


また、他人の目線からどうみえるのかを考えることで、
違う角度からの『アハッ、これおもしろ~』が発動し、
自分フィルターにひっかかっていきます。


そうして、さまざまな『アハッ、これおもしろ~』を集め組み合わせることで肉付けされ
企画になっていくようです。


ただ、ここで注意することがあります。
それは『そもそも自分は何をやりたかったのか』を忘れないようにすること。
ココを忘れると関係のないところへの肉付けツアーにさまよってしまいます。
(そういえば、よくさまよってます。ぼく。。。)


企画は他者から愛されなければいけません。自分だけおもしろくても他者からおもしろいと
反応してもらえなければ、なんにもなりません。
ガイコツから肉付けができた時点で他者がおもしろいと反応してもらう、
仕掛けという服装をスタイリングしていきます。


スタイリングを終えるとすぐさま披露したくなるのが人情。
しかし、お客さまに愛されるかどうかの前に、社内のメンバーに愛されなければなりません。


その審判にあたるのが企画会議。それに通らなければ世にでることはできません。
そして本当に愛されるのかどうかを世に問うことがデビューであり、
その企画が世にみなさまに受けいれられると人気者に!(←こっそり狙ってます。)


最後にふりかえります。

① ガイコツ(やりたいことはなにか。)

② 肉付け(アハッ、これおもしろ~をストックし組み合わせる。)

③ スタイリング(他者に愛される。)

④ デビュー(ほんとに愛されるのか世に問う。)

⑤ そして人気者(になりたい。)


今回この本から企画の骨格から世に問うまでの流れを学びました。
まずは自分の背骨を魅せることを始めたいと思います。
あ、あと、『そもそも自分はなにをやりたかったのか』を忘れないこと。
(ん?そういえばこのブログ、そもそもなんでやってるんだっけ?)

本日も最後までお読みいただきましてありがとうございます。

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65回


カテゴリー: 書籍 2012-10-26 09:00 投稿者:木本 

『ご縁でつなぐ:京の良き香り 徳泉堂 北西恒忠さま』

『京の良き香り 徳泉堂 北西恒忠さま』

以前、京都商工会議所主催の異業種交流会でご一緒させていただいた際、お線香のお話をうかがいその奥深さに興味をもちました。
そして後日、製造工房へ。徳泉堂 北西恒忠さん訪問記です。

徳泉堂さんは、
『線香アレルギーの人でも大丈夫なお香』を
製造・販売されておられます。

「線香アレルギー?」

お線香でアレルギー反応があるということは聴いたことありませんでした。ほんとにあるの?
というのが最初に聞いた印象でした。


実際、店主の北西さんもお客さまから「アレルギー体質の人でも大丈夫なお線香を作ってほしい」
という依頼があったとき「お香でアレルギー反応って、あるの?」と思われたそうです。


依頼いただいたお客さまに詳しいことをうかがうと、線香の香りや煙りを吸い込みと、
軽く咳き込んだり、止まらなくなったりするそうです。
ひどくなると、ぜんそくを起こしたり、皮膚に異常が出たりするのだそうです。


また日常的に使われる寺院の身内の方の場合ですと、お仕事柄線香を上げないわけにもいかず、
線香によって苦しい思いをされていることがあるのだそうです。


そのようなことから北西さんの線香アレルギーに対しての取り組みが始まりました。
線香のどの成分がアレルギーを引き起こすのか、また自店で使っている材料に含まれていないか調査を開始。
すると、一般的な線香には、つなぎとしてつかう材料に化学成分が多く含まれており
アレルギー反応を起こすことがわかってきました。


自店で使用している材料については天然ものばかりで、アレルギー反応の可能性は低いものの、
つなぎで使用しているタブの木の粉で反応されることがまれにあることもわかりました。


そこでつなぎの材料を研究。試行錯誤した結果、米粉にたどりつきました。
そうして米粉をつなぎにした【米香(まいこ)】を開発。


さっそくご依頼のあったお客さまに使っていただくと「アレルギー反応がでなくなり、
毎日気持ちよくおつとめできるようになりました。」とうれしいお便りが届いたそうです。
このいきさつから、線香アレルギーに苦しむ方に、気持ちよくおつとめいただけるようにと
徳泉堂のお線香を届けたいという気持ちが生まれてきたのだそうです。


またアレルギーで苦しんでいる方で、お線香が原因ということに行きつかない方も多くいらっしゃるようで、
こういう事例があることを伝えたいという想いで日々活動しておられます。


この度は、お店の見学とお線香の工房にて製造過程を見させていただきました。

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(訪問01)
京都二条城のそばにあります『京の香り 徳泉堂』

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(訪問02)
手作り 線香工房 『香』 いい香りが漂うようなのれん。

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(訪問03)
店主の北西さんとのツーショット写真。
お店についていろいろとお話をうかがわせていただきました。おどろきの連続でした。

まず、お線香作りは100年以上続けているということ。100年っていうと1世紀です。
(あたりまえなのですけども)北西さんで3代目だそうです。
100年つづく事業はすごいと思うのですが、京都内では当たり前の様子。
200年、300年と続けている企業はざらにあるのだとか。歴史に深みを感じます。


製造現場を見させていただきました。お線香が完成するまでの工程をうかがいました。
ものすごく手間ひまのかかる仕事です。。。

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(工程04)
原材料の粉を用意。

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(工程05)
水を加えて団子状になるようにこねます。

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(工程06)
線香押し出し臼。
この装置は100年以上使われているそうで、機械式で製造しているメーカーがほとんどの中、
昔ながらの工法で生産されています。

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(工程07)
アップにしてみました。

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(工程08)
団子状の材料を臼の中に入れます。

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(工程09)
杵をセットします。押し出します。

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(工程10)
えいっ、と押し出します。
にゅる~っと、お線香が出てきました。

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(工程11)
さらに、でてきます。

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(工程12)
まだまだ、でます。

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(工程13)
出てきた線香を板の上にならべて自然乾燥します。

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(工程14)
お線香が乾きました。ここからまだまだ作業はあるのだそうです。

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(工程15)
渦まき線香も製造。

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(商品16)
天然素材100%のお線香

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(商品17)
さまざまな商品群

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(商品18)
定番のお線香

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(商品19)
お焼香の種類も豊富です。


お線香は仏さんへのおつとめに使うものだと思っていました。けれども、心を落ち着かせたいときや
受験勉強など集中したいときに、お香を焚くとよい効果があるのだとか。


仏さんのおつとめには天然もののお香を焚いてあげてもらいたい。なぜなら、仏さんのいる
天に昇っていくのは煙りだけだからです。いい香りを仏さんに召し上がってもらいたいと思いませんか?
と北西さんの言葉がとても心に沁みいりました。


・線香アレルギーに苦しみながらもお香をあげたい方のお役にたちたい。
・仏さんにいい香を届けたい。

お香を通して今に生きる人と仏さんとを結ぶことのできる素敵な仕事なのだなと思いました。
北西さん、本当にありがとうございました。


今回お邪魔した 『京の良き香り 徳泉堂 北西恒忠さま』
住所:京都市上京区智恵光院通り竹屋町入る西入る主税町827-48
電話:075-200-8421



【ご縁でつなぐバックナンバー】ご縁でつなぐ企業さま訪問記。

第1回『ロク治療室 代表 小林亨さま』
第2回『化研マテリアル株式会社 坂本 尚也さま』

21回


カテゴリー: ご縁でつなぐ 2012-10-19 09:00 投稿者:木本 

『書籍レビュー シリーズ「企画」 第1回:企画脳』

企画脳 09.05.22 PHP文庫 秋元 康 著

【はじめに】
今年初めに「企画」について興味をもち、企画のことについて本を読み漁りました。
わたし自身は営業担当で、「企画」とはあまり関係のないポジションなのだとの認識でした。
けれども読んでいくうちに企画と営業は密接に係わっているのではないかと
考えるようになりました。
書籍レビューを通じて共通しているところ、していないところは何か。
営業のノウハウを企画ノウハウに置き換えることができないか。また、
実際の仕事や生活にどのように役立てられるかを考え、実践するべく
『書籍レビュー シリーズ「企画」』を企画いたしました。


シリーズ「企画」 第1回目は、

企画脳 09.05.22 PHP文庫 秋元 康 著


企画といえば、最初に思いついた人がこの人でした。


『自分が面白いと思ったことを思い出す、あるいは記憶に引っ掛かっていたことを
拾い上げる行為なのである。』と著者はいいます。


発想や企画というと、「無」の状態から生み出すものと思っていました。
けれども著者の主張に、それだったら自分にもできるといいますか、
普段からしていると思いました。
ただし、自分が面白いと思うことと人が面白いと思うことはべつですけども。。。


では、自分が面白いと思うことと、人が面白いと思うことの違いはなんだろう?
という問いが生まれてきました。


自分が面白いと思っていても、人にとっては面白くなかったり、逆に人が面白いと
思ったことは、自分にとっては面白くなかったりすることがたびたびあります。


自分と人の「面白い」の違いはなんだろうと先に読みすすめていきました。
すると『独創性』というキーワードがヒントに。企画に独創性のある内容であれば、
人は面白いと思ってもらえるではないかと。
ただ、独創性っていうと、「無」から生み出すものか?とまた禅問答のようになって
しまいそうでしたが、そうではなく、ありふれたことでも、普段人が気づかない視点を
提示できればいいのではないかと考えました。


そう考えると企画とは全く新しいことを生み出すのではなく、今まであるものに対して
新しい見え方を世間(ユーザー)へ提示し、問うことなのだと気がつきました。


気づいたのはいいのですが、さらに読みすすめていくうちに著者と比べて「面白い」の
ストックが圧倒的に少ないことにも気がつきました。。。


この本から得たこと
1. 圧倒的に「面白い」のストックを増やすこと。
2. 違う見え方を世間(ユーザー)に提示し、問うこと。


以上2点を普段の生活はもちろん、営業活動にも活かしていきたいと思います。


本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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21回


カテゴリー: 書籍 2012-10-12 00:27 投稿者:木本 

『書籍レビュー:聡明な女は料理がうまい』

聡明な女は料理がうまい 90.05.10 文藝春秋 桐島 洋子著

台所とは戦場。

幼いころ、お正月に田舎や親族の家に遊びにいくと幼い子供といえども、
台所は入ってはいけない戦場のような雰囲気がありました。

大勢の来客を祖母の指令のもとに母や母の姉妹たちがテキパキと
あざやかにお料理がでてきたことを今でも鮮明に覚えています。
また急な来客にたいしてもあわてず、今ある食材で、ササッとつくり、
もてなす。味のほうは、問われるまでもなく、もちろんおいしい。

この本を読んで、そんな風景を思い出しました。

本編の冒頭に、『すぐれた女性は必ずすぐれた料理人である』と
とてもインパクトのある文章が目に飛び込んできました。

しかし、すぐれた女性とすぐれた料理人とどうつながるのか疑問でした。

パリパリ働く有能さと、台所仕事は矛盾するんじゃないのかなぁっと。
両立ってむつかしいんじゃないかなぁっと。しかし著者はいいます。

『時間や何かの問題で物理的にはしばしば矛盾するけど、能力としては全く矛盾しないわ』と。

能力としては全く矛盾しない。能力があれば、矛盾しない。裏を返せば、
能力がないから、両立できないということに。

じゃあ、能力がない人はどうしたらいいの!?と思うも、その能力のつけ方を
本書で伝えておられます。

たしかに祖母のふるまいを思い出しても、仕事はパリパリ、家事もパリパリ、
大人数の来客でもパリパリと取りしきっていました。
そのような能力がもともとあったのかというと、そうではなく、その時々に
置かれた環境で最善を尽くす。
その繰り返しで能力が備わったのではないかと考えました。

料理することを通じて、能力のつけ方のほか、男女論や人生論、勉強法や
心意気などを同時に学べる本になっています。
なにより、なんでもパリパリこなせる人生はたのしいのよ、と伝えておられます。

わたしは男性のため、初めは他人事のように読んでいました。
しかし『すぐれた女性は必ずすぐれた料理人である』の女性を男性に変えると
自分のことになることに気がつき、目下自省中であります。。。
すこしは料理できるようになろうと。。。

スカッとした語り口の読みやすい本で、戦場がかたづいたあとの祖母の
満足そうな顔を思い出しながら、一気に読みました。

本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

23回


カテゴリー: 書籍 2012-10-05 09:00 投稿者:木本