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高速バスの歴史 ~1~
【バスニュース】路線バス会社の収益の軸となっている高速路線バス事業。
その事業に規制緩和の流れから参入著しい高速ツアーバス会社。
高速バスの歴史を振り返りながら、戦略や乗車サービスなどの変化について
レポートします。
『高速バスの歴史 ~1~』
高速バスが登場したのは東京オリンピックが開催された
昭和39年、オリンピック開催直前の10月5日。
名神高速道路で運行が開始され、国鉄バスと民間バスグループ2社が
運行を担当した。
この頃の長距離移動手段は戦後の好景気による鉄道輸送量増大の影響もあり
寝台列車が主流であった。
昭和44年5月には東名高速道路が全面開通。
国鉄バスが東京-大阪間において国内初の夜行便を新設した。
その頃の東京-名古屋-大阪間は東海道新幹線で結ばれているものの
庶民にとっては高嶺の花。
その点、高速バスは運賃の安さが魅力で新幹線の高速性には及ばないものの
価格の優位性から安定した需要があった。
昭和50年代には高速道路網が広がるとともに高速バスの新路線も順調に増加。
昭和61年には国内初となる3列シートが登場し
デラックス化による居住性の向上や低運賃で利用者の心をとらえる。
一方、JR寝台特急は次第に衰退の一途を辿る。
≪2≫へつづく。